足場工事では、転落などの事故が起こることがあります。
労働者が安全に働けるように、厚生労働省が
足場工事の安全基準を設けていますよ。
今回は、
足場工事の安全対策について解説します。
▼労働安全衛生規則
足場工事で、最も転落事故が多いのが組み立てや解体作業のときです。
そこで、
足場の安全性を高めるために「労働安全衛生規則」が改定されました。
改定は、平成21年と平成27年に行われています。
▼墜落防止措置
平成21年の改定前まで、単管
足場では高さ75cmの手すりを付ける、枠組
足場では筋交いの設置のみで基準を満たしていました。
改定以降は、次のようになっています。
■単管
足場手すりの高さは85cmで、さらに高さ35~50cmの高さに中桟を設置する義務があります。
■枠組み
足場筋交いだけではなく、高さ15~40cmに下桟を設置する義務があります。
■点検について
以下について義務化されています。
・作業開始前の点検をすること
・悪天候の時や地震の時の組み立て後の点検結果や記録を保存しておくこと
■手すり先行工法で行う
足場を組み立てる時も、解体する時も常に手すりがある状態で作業を行う工法です。
手すりがあることで落下事故を防げます。
■労働者に対する教育
足場工事の業務に就く労働者は「安全衛生特別教育規程」に基づいて、
足場について教育を受けることになっています。
■作業床の幅
高さ2m以上の作業場において、作業床の幅は40cm以上で、床材間は3cm未満が基準でした。
改定後は、この基準に加えて床材と建地との隙間を12cm未満にすることが加わっています。
▼まとめ
足場の安全対策は、労働安全衛生規則によって基準が設けられています。
手すりを多く設けたり、点検や点検結果の記録をしたりする基準が改定されていますよ。
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